夢の守り人
- 2008/05/10(土) 17:56:43
- 夢の守り人 (新潮文庫 う 18-4)
- 発売元: 新潮社
- レーベル: 新潮社
- スタジオ: 新潮社
- メーカー: 新潮社
- 価格: ¥ 580
- 発売日: 2007/12
- 売上ランキング: 741
- おすすめ度

内容(「BOOK」データベースより)
人の世界とは別の世界で花をつけ実をむすぶその“花”は、人の夢を必要としていた。一方、この世をはかなんでいる者は、花の世界で、永遠に夢を見つづけることを望んだ。いとしい者を花の夢から助けようと、逆に花のために魂を奪われ、人鬼と化すタンダ。タンダを命をかけて助けようとするトロガイとチャグム、そしてバルサ。人を想う心は輪廻のように循環する。
かなり売れてる守り人シリーズ。文庫最新作をやっとGWに手に取ることができました。児童書ということで読みやすくてサクサク進んでいくんだけども、ちゃんと味わって読みたい、そんな作品です。
このシリーズの魅力は和風ファンタジーであることもなんだけど、主人公が中年女性ってのもありますよね。どっしり構えていて、懐が深くて、結婚せずにいる自分の境遇を時々思い返してみたり、だけど自分の道を粛々と歩んでいくあたり、女用心棒バルサはかっこいいなぁーと本当に思います。
小学生の頃夢中になって読んだ冒険譚、それらをドキドキしながらページをめくっていた懐かしい記憶が呼び覚まされて胸がキューッとなるんだけども、大人が読んでも深みのあるストーリーだし、私もはまっている人の一人です。
今回のお話は夢の世界に咲く花をめぐるもの。若干花と夢の関係が分かり難い印象を受けましたが、独自の世界観は健在。潮の満ち干きのように寄せては返す異世界の描写とか、重なり合うけれども互いに目に見ることはできない世界とか、重複し円環する空間・時間描写で見田先生の『時間の比較社会学』を思い出したのは職業病でしょうかね。
いいな、私も小学生の頃に戻ってドキドキしながらバルサの冒険譚を読みたかったな。放課後友達と図書館にいってお気に入りの本を読んで、サッカークラブが終わる時間に合わせて図書室を出ていた恥ずかしい思い出まで呼び覚ましちゃったよ。笑
切り裂きジャック・百年の孤独
- 2008/05/10(土) 17:39:11
- 切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)
- 発売元: 文藝春秋
- レーベル: 文藝春秋
- スタジオ: 文藝春秋
- メーカー: 文藝春秋
- 価格: ¥ 620
- 発売日: 2006/10
- 売上ランキング: 108448
- おすすめ度

内容(「BOOK」データベースより)
1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。五人の娼婦たちは頚動脈を掻き切られ、腹部を裂かれ、内臓を引き出されて惨殺された。19世紀末のロンドンを恐怖の底に陥れた“切り裂きジャック”が、百年後のベルリンに甦ったのか?世界犯罪史上最大の謎「切り裂きジャック事件」を完全に解き明かした、本格ミステリー不朽の傑作。
おもろかったー。19世紀末の切り裂きジャックの謎と、1988年のベルリン連続殺人事件を謎のイギリス紳士(これがまたイイ)が鮮やかに解決してしまうお話。1988年の解決のほうはどこかオカルティックな色彩を残したままとなりましたが、19世紀末のイギリスの事件は、なるほどそういう解釈も可能か!と目から鱗。確かに被害者たちの傷を考えるならねー。
黒猫の三角
- 2008/05/10(土) 17:29:18
- 黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)
- 発売元: 講談社
- レーベル: 講談社
- スタジオ: 講談社
- メーカー: 講談社
- 価格: ¥ 730
- 発売日: 2002/07
- 売上ランキング: 123382
- おすすめ度

内容(「BOOK」データベースより)
一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、四十四歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第一作、待望の文庫化。
SMシリーズは読了済み。島田荘司作品があまり合わなかったので(といいつつ、占星術や斜め屋敷的トリックが他に無いかと淡い期待もあるのだけれど)、再び森先生に手を伸ばしてみました。
いやー、森先生はものすごく天才描写&お嬢様描写が大好きなのね。萌絵とはちがって紅子さんは没落貴族的な境遇だけど、萌絵以上にぶっとびお嬢様系だし。笑
相変わらず洒落た会話は健在だし(ところどころナウイ的若者言葉があるのはご愛嬌)、読んでいてテンポもいいし、キャラクターは立ってるし、GWの移動中に読むには最適な本でした。トリックというか、犯人を特定する情報も納得だしね。
眩暈
- 2008/05/10(土) 17:16:43
- 眩暈 (講談社文庫)
- 発売元: 講談社
- レーベル: 講談社
- スタジオ: 講談社
- メーカー: 講談社
- 価格: ¥ 980
- 発売日: 1995/10
- 売上ランキング: 135767
- おすすめ度

切断した男女が合成され両性具有者となって蘇る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。『占星術殺人事件』を愛読する青年が書きのこした戦慄の日記がさし示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリの新たな飛翔を決定づけた傑作。 (「BOOK」データベースより)
冒頭は気持ちの悪い手記。フォントが大きく、言葉も幼く、ひらがなばかりで不気味さがあるものから徐々に大人らしく漢字も増えていくのだけども、そこに書かれているのはまるで人類が全滅したかのような荒涼たる風景、遺体の切断、死者復活の儀式、、、という、これまた読むのがキツイでだしでした。
この手記をもってきた教授は異常者の書き記したものだと主張しますが、御手洗くんはこれはきわめて正常で、高い知性を有した人物が書いたものだと反論します。この本の見所は、教授と御手洗君の議論ですね。手記に書かれた一件あまりにオカルティックな内容が、御手洗君は実際に行われたことだと主張するのです。
水晶のピラミッド
- 2008/04/29(火) 00:26:54
- 水晶のピラミッド (講談社文庫)
- 発売元: 講談社
- レーベル: 講談社
- スタジオ: 講談社
- メーカー: 講談社
- 価格: ¥ 1,020
- 発売日: 1994/12
- 売上ランキング: 88207
- おすすめ度

義務化している御手洗シリーズ、、、 さすがに長編続きだとツライ。笑
本作の舞台は古代エジプト、処女航海中のタイタニック号、そしてアメリカ。目まぐるしく場面が変わりますが、本作が迫るのは簡単にいって「ピラミッドの謎」という、人間の好奇心を刺激してやまない永遠のテーマ。
ピラミッドを模倣した密室の中で溺死した死体。それを欝状態の御手洗くんが鮮やかに解決していき、最後にどんでん返しもあり、読んでいて飽きさせない。のですが、、、






